ロジカル・ラテラル・クリティカルシンキングを例から理解 第3話
春希
前回の深掘りの内容になります。
こころ
今回は、チョコレートの例でもう少し思考の違いを深掘りしてきます。
チョコレートの問題

私は予備校で数学を教えていた(プロフィール)ことがありますが、受験における数学の答えは確実にあります。
よって問題も曖昧さがなく、答えを求めてます。
では、ビジネスや恋愛の世界はどうでしょうか?
そうなのです。
前提として、答えが用意されていないのが普通です。
なので、どのように考えたのか、プロセスが重要になります。
答えまでにどのように思考したのかのプロセスが重要ということは、本日一番伝えたかったことです!
今回の問題も、チョコレートをあなたならどのように分けますか?ということが聞かれております。
ロジカルシンキングで考えると
そうです。
これは、過去の経験的な事象を元に論理を組んでいて、ロジカルシンキングといえます。
固形物は切り分けることが可能というのが、一般的なルールとして捉えてます。
そうですね。
これまでの経験で、パンケーキは切り分けることができた、リンゴも切り分けることができたとします。
同様の性質(固形物である)のチョコも切り分けることができると一般的なルールが固定概念としてあり、それを前提に物事を捉えてます。
つまり、演繹法的にチョコが切り分けられるのは自明のことなので、公平に分けるには2個づつ分けて、残り一つを半分にするという回答に繋がりました。
ロジカルシンキングの考えの基本は「帰納法」「演繹法」が代表なので、次回以降で講義します。
ラテラルシンキングで考えると
そう、ラテラル的に考えるのは、慣れてないと非常に難しいです。
ポイントは「視点」「視野」「視座」を意識することで、「類推思考」「仮説思考」で考えることです。
次講義以降で丁寧に解説しますが、チョコという物体の性質を違う見方で考えると「溶ける」という側面があります。
液体は均等に分配できることは、牛乳など他の液体から類推可能です。
よって、チョコを溶かして均等分配するという発想を思いつきます。
思考は慣れの部分が多いので、意識して考える癖をつけると、考えつくようになります。
まずは講座でたくさん恋愛を例にケーススタディーがあるので、それを元に練習していきましょう。
クリティカルシンキングで考えると
これは賢いですね!
最終的な結果が公平であれば、良いのであれば1個なくてもかまわないのです。
クリティカルシンキングは、状況を把握してから「なぜ必要?(why)」「本当に必要?(True)」を繰り返すことで真の課題や解決を導きます。
ソクラテスは古代ギリシャの哲学者で、対話を通じて相手の持つ考え方に疑問を投げかける問答法により哲学を展開しておりました。
疑問の投げかけ方も「なぜ必要?(why)」「本当に必要?(True)」を繰り返すことで、有名な「無知の知」も此処から発想できたと・・・
すいません。
ソクラテスは大好きな哲学者なので、つい。
詳しくは、クリティカルシンキングの考え方で「弁証法」を講義する際にお話します。
今回のチョコの例では、公平に分ける際に全てを分ける必要はないということです。
極論、一人一個ずつ分けても良いのです。
まとめ
前回もお話しましたが、ロジカル・ラテラル・クリティカルシンキングの違いとか用語の問題は重要ではなく、思考の手段として複数のものの考え方で物事を捉えていくことが重要です。
そうすることで、物事の本質が捉えられるからです。
- 本質を理解した上で自分で判断すること
- 判断の思考回路として、ロジカル・ラテラル・クリティカルシンキングがある
- 解答がない問題は、答えまでにどのように思考したのかのプロセスが重要
次回はビジネスフレームワークで最も重要なフレームワークを学びます。
最も重要と宣言できるくらい重要なフレームは何なんでしょうか?
次講もどうぞよろしくおねがいします。