ロジカル・ラテラル・クリティカルシンキングは違いよりも本質が重要 第2話
春希
そうですね。
実は、用語はあまり重要ではないのです。
ロジカルか?ラテラルか?クリティカルなのか?といった用語よりも、複数のものの考え方(思考)で物事を捉えるということが、今回の最大のポイントです。
恋愛を例にすると、彼のことを一方の思考で見てしまうと、もしかしたら他のことを見落としてしまうかもしれません。
例えば、こころさんは、1ヶ月ほど前にあった非常にみんなに優しく社交的な人のことを素敵だと思いました。
また出会ったばかりなのに、距離感も近く、悩みも色々と話せる。
顔も結構好みで、勤め先も安心・安定の銀行員。
数回のデートですぐに恋に落ちそうです。
でも、ちょっと待ってください!
ラテラル(水平展開)的な視点で思考してみると、こころさん以外にも同じように優しいかもしれません。
ラテラル的な視点とはざっくりいうと、類似なことはないかと似た例から事象を考える思考回路です。
柔軟な思考がないと、人は必ず思い込みの力が働きます。
先程述べました、本日一番伝えたいことを繰り返しますと複数のものの考え方(思考)で物事を捉えるということが最重要です。
ロジカルシンキングとは?
ロジカルシンキングは課題に対して、垂直に解決策を考えていく思考です。
思考の方法として「帰納法」「演繹法」が代表で、フレームとして覚える必要があります。
後ほど、丁寧に講義をしますが、先程の例で説明します。
彼のことを素敵だとこころさんは思いましたが、素敵と思う根拠があったはずです。
優しい、人当たりがよいetc…
これらの事象を重ねて、論理的に彼の素敵さを説明するのがロジカルシンキング(帰納法)といえます。
ラテラルシンキングとは?
ラテラルシンキングは課題に対して、水平に解決策を考えていく思考です。
思考の方法として「類推思考」「仮説思考」が代表で、フレームとして覚える必要があります。
また、思考をする前にものの見方として「視点」「視野」「視座」を意識するとラテラルに考えられるようになります。
例は、先程の彼の優しさの例で述べたとおり、ラテラル(水平展開)的な視点で思考してみると、こころさん以外にも同じように優しいのではと考えます。
水平的に物事を捉えることで、課題に対して解決策や最適解を探す思考回路です。
クリティカルシンキングとは?
これは、ちょっと概念が難しい思考です。
クリティカルシンキングの目的は、本当に達成すべき解決策を明確化することです。
思考の方法として「なぜ5回」「弁証法」「背理法」が代表で、フレームとして覚える必要があります。
今回の例だと、彼が必要な理由を考える、本当に彼じゃないと駄目なのかを追求していくことです。
そんなことは、ないですよ!
これは、ビジネスも恋愛も全く同じことです。
本質を理解するということを恋愛で例えるならば、自分が人に求めている理想や何が許せて許せないかを理解することです。
この理解がなければ、自分が求めていることが明確にできずに長続きしないのです。
いきなり全てを理解して判断するのは困難なので、この講義を通じて学んでいきましょう!
- 本質を理解した上で自分で判断すること
- 判断の思考回路として、ロジカル・ラテラル・クリティカルシンキングがある
では、次回は、ロジカル・ラテラル・クリティカルシンキングをもう少し深掘りしていきます。